四月

4/1 私に答えて欲しい。何を答えとしても〝間違いにはならない〟問いの中で、あなたが最も美しいと思う方法を、私に試して。それでいつか、答えを見つけて。それは〝正しいあなた〟ではなく〝あなたが信じたあなた〟で、それが私が望む唯一の〝最も美しい答…

三月

3/1 ねえねえ、 3/2 午前 八月 夏の日差しの中に きみへの言葉を残した 次の八月にはどうぞ 封を切って しまっておいた言葉を聴いて かざした指の間 影として光として届く 宛名はなくとも届く 八月 夏の日差しの中 光として私として きみへ 午後 思考、いつ…

二月

2/1 青い蝶、ピンを刺しても頭の中でひらひらと舞う。何を以って死とする、何を以って蝶とする。 彼の心拍の上に〝恐れずに、もっと夢中になって〟と書き加えておこうかな。 2/2 〝好き〟は多弁だ。あらゆる結論に「でも」と言う。その一言で全てが覆される…

一月

1/1 何十年、何百年経っても理論が美しいのは、汚れないのは、神様が側にいて息を吹きかけているからだって私が言ってた。 美しいだけではダメなものが好きだ。椅子と、言葉と、理論。美しいと良いが、美しいだけではダメ。きちんと機能していないと。 今年…

十二月

12/1 午前 私の精神的な恋愛は「神様か奴隷」ですが、現実的な恋愛は「互いを尊重」です。この居心地の悪さのせいで、私は夢中になることが出来ない。だって、たしかに、私はどちらも望んでいて。 午後 「今日こそ違うものを頼む、絶対にだ」と思うのに、カ…

十一月

11/1 新宿でゴッホ。「記憶を見ているみたい」と思った。 11/2 午前 あなたが、私のために「何もかも失った」というフリをする横で、私は、あなたのために「何ひとつ失っていない」というフリをする。 午後 例えば「箸」と聞いたとき、食器、道具、プラスチ…

十月

10/1 午前 こんな二択があった。「優しい子か、賢い子か」賢さは優しさを内包する。優しさでより多くの人間を支えるには、優しさをきちんと使えるだけの賢さが必要だ。私は優しさのために賢さを選択する。だけど、このように答えれば、あなたには私が「優し…

九月

9/1 もう絶対に〝私の言うことなんか聞かないじゃん〟みたいな男から「ねえ〝ここ〟にピアスあけてあげる、絶対かわいいよ」って言われたい。 9/2 午前 他人の首筋に鼻を寄せると、精神の匂いがする。他人のではなく、自分の匂い。 午後 このゲームでは,一…

六月

6/1 頭の中にいます。 6/2 身長なんて高い方が良いに決まってるからね????? 6/3 いつもいちばん新しいのが好き。死ぬほど好きな前の人より、大して好きでもない今の人が好き。 6/5 「私には私の自由が、あなたにはあなたの自由がある」で終わってはいけ…

五月

5/2 ドムサブ好きすぎる。 5/3 「君にぴったり」と人が選んでくれた香水、甘くて重くてイメージだけ軽い。 5/4 www.youtube.com 5/5 私はスイーツビュッフェに行きたい。 5/6 カレーにはお味噌汁をつけて欲しい。 5/7 本当は何を大切だと思っている? 5/8 私…

部屋を出たらわくわくする方へすすめ!

「君って自分のことガロだと思ってるでしょ?違うよ?君はジャンプだよ?ジャンプでしかもドラゴンボールだからね?」とのこと。

その額縁には時間が飾ってある

ふと「時間って見えるのかな、時間を見てみたいな」と思った。それは既にどこかで可視化されていますか、人間や動物や自然が、それだったりしますか。つまり私たちは可視化された時間であると、そう言ってもいいですか。

そして恋人たち

「本当は誰のことも好きじゃないくせに」と母。そして恋人たち。私はいつも「好きだよ」と答える。私は他人が、人間が好きだ。私はゾウが好き。だけど〝ゾウの花子〟が好きなわけではない。もしも花子から「私のこと本当に好きなの?」と聞かれたのなら、も…

誰かにしたことは私にもして、誰にもしないことも私にして

とのこと。

隣人は神様でもいいかも

隣の椅子に座った子供がガリガリと煎餅を噛み砕く音を聞いていた、病院にて。生き物の音がする、神聖な響き、耳の奥にある部屋はまるで「石で出来た教会」天井で返ってくる賛美歌、口から離れた歌は二度と戻らず、こんなところにまで神様。椅子と椅子、私と…

その必要があります

「すごい支配欲だ。でもさ、君が100、相手が50だった時、支配では100が上限になってしまう。協力であれば、それが150にも200にもなる。素晴らしいと思わない?」と友人。彼の主張は正しい。私の100より、相手の50より、二人の150、200だ。それが〝より良い結…

あなたの肩に触れる手が

私は私が気にならない。私は存在している、他に何もない。私は「他人に評価させてはいけない自分」を持っている。それが私をあらゆるものから守り、自由にしてくれるはずだと、幼い私が考えたからだ。そうして幼い私が用意しておいてくれた、今ここで、話し…

音楽だから、文学だから、芸術だから、とかそんな、高尚な主張は一つもなくて

私は自身の中にそれがあることに気づいた。それに気づいた日から今も夢中だ。私は私の女を使いたいと思っていた。一刻も早く。幼い頃からずっと、その日を心待ちにしていた。 今も夢の中 少女に「それ」を暗示させること。大人を誘惑し、それがここにあると…

だからもっとくつろいだ雰囲気で話そう

その程度のもので私の何かが変わるだなんて思わないで欲しい。心配いらないよ、気にしないで。だからもっとくつろいだ雰囲気で。 その種はやがて青い花を咲かせる。良質な土、太陽の光、毎日の水やりに「綺麗に咲いて見せてね」という〝慈愛に満ちた〟声かけ…

世界への挨拶

迫害されてきた人々が、また別の人々を迫害する。かけっこで一番になれば金色のメダルがもらえる。メダルがもらえなければ「なぜ私たちの時にはもらえないの?」となるだろう。迫害されてきた人々が、また別の人々を。それが金色のメダルだからだ。一番の人…

〝綺麗〟には指が生えていて、その綺麗な指先で他人の心に触れている

「お母さん綺麗だね」と言われて生きてきた。そう言われるたびに、私は、何とも言えない気分に。自分の大切なものを褒められて嬉しい。それから「それで、私は」との間。 父ははっきりと言った。お母さんのように綺麗な女の子が生まれてくると思ったのに「そ…

私の愛って酷い

「私のどこが好き?」「歯並びが良いところ」いつも同じ答え。 ねえ、 あなたの歯って酷い 彼の歯並びが好きだった。彼自身がそれに劣等感を抱いていることも、そのせいで〝歯並びが良い女が好き〟であることも、全て。その全てが私の快楽だった。四六時中、…

「あれも欲しい、これも欲しい」と私

「基本的に人間に物欲はないんだよ。資本主義の社会に欲しいと思わされているだけで、物欲なんて幻想だよ」と友人。 私と彼の決定的な違いだ。私に言わせれば「人間に物欲はない」こちらが幻想だ。私たちは社会の中で生きている。私たちは生まれてからこれま…

愛を指定して実行

簡単であること、単純であること。私が重視していることだ。一目で理解したい。一歩で侵攻し、たった一発で制圧したい。 「あなたは他人どころか、自分にも興味がないんだよ」と言われ、頷いた。私は考えることを続けられるのであれば、これが誰の精神でも、…

神様の宿主

それが人間です 「出現は〝自然→人間→神〟と推測されるが、人間の出現と共に神(概念)も出現。これにより絶対的と思われた順序も入れ替えが可能に。〝神→自然→人間〟人々は神の踏み台。過去の変更も可能。時間なんてものは結局、人間が作り出した概念に過ぎ…

誰もが死の関係者であるから

骨、それから靴と衣類の一部が発見されたとテレビから聞こえてきて、私は「肉は」と思った。そしてしばらくの間、血が沸くような感動が続いた。この手の感動を口にしてはいけない、そうだね?だって、まずは、他人の不幸を自分のことのように悲しまないとい…

キスについての考察

キスが苦手だ。キスのことはパセリやクレソンのように思っている。ドリアの上のパセリ、ステーキの上のクレソン。全体の完成度を上げるために、それらは絶対に必要であると私自身も認識しているが、それらを好むかどうかはまた別の話。私はパセリもクレソン…

それが全体に作用している

他人から「大袈裟だよ」と笑われる。話を誇張していると。要は嘘っぽいのだ。私の全てが。それはそうだろう。私が他人に話すことは大抵、嘘なのだから。 単純な話 「赤が好き」と言う。赤が好きの後ろには当然「青も好き、緑も好き」がある。赤だけを好きな…

パレードは急によそよそしい

母は私を色情狂と呼んだ。それから「お父さんには言えない」あなたがそのような人間であることを「お父さんには絶対に言わないで」と言った。杞憂であった。母の死後、私は堰を切ったように自身がどのような人間であるかを父に話して聞かせたが、彼の反応は…

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打った点を繋ぐと星は現れる 線を成すのがきみ 日は落ちて東の空から描かれる宇宙 頬を撫でて通りすぎる すぐに逃げていくような時間 眠る体をゆすってきみは願いを実現する 眠りの果てから救いだされた 今夜 彼女は言った「星を撃つと現れる」 銃を抜くのは…