九月

9/1

もう絶対に〝私の言うことなんか聞かないじゃん〟みたいな男から「ねえ〝ここ〟にピアスあけてあげる、絶対かわいいよ」って言われたい。

9/2

午前

他人の首筋に鼻を寄せると、精神の匂いがする。他人のではなく、自分の匂い。

午後

このゲームでは,一方が先攻,もう一方が後攻となる。先攻は相手を信頼するか,しないか選択する。信頼を選択すると,しないよりお互い少し多い利益を得る可能性がある。我々の実験では信頼の選択をすれば,お互い650円,しなければお互い500円が与えられた。なお,先攻が信頼の選択をした場合,続きがあった(しなかった場合は500円ずつ分け合って終了)。後攻は,先攻の信頼に応えるか,それを裏切ることができた。ここがポイントである。後攻が信頼に応えると先攻,後攻とも700円を受け取ることができた。それに対し,裏切ると先攻は一切何も受け取れず,後攻が1000円を総取りできることになっていた。つまり,後攻での裏切り選択は,文字通り,相手の信頼に対する裏切りなのである。このような対戦を異なる相手と100回実施し,後攻での裏切りが多い順に上位33パーセントを裏切り者,下位33パーセントを正直者に分類した。

相手が誰であっても私は、先攻であれば相手を信頼し続け、後攻であれば相手を裏切り続ける。

9/4

決して「物知り」ではなく、むしろ無知な方であるが、理解と学習が速い。知らない出来事、情報も見聞きすればすぐ何かしらの答えが出せるタイプである。

もちろん人によるが、むしろ無知だというのには納得する。興味が極端に局地的だから、大人であれば〝当然知っているであろう〟ことを知らなかったり、出来なかったりする。そのことに関しては何も思わない。知らなくても出来なくても問題ない、だって興味のないことだから。思考の式を持っているから何かしらの答えが出せる。大抵は式に当てはめるだけ。その式について再考を重ねることが人生だと思っている。〝もっと素晴らしい構造〟その式が完璧であるかどうか、壊れないものであるかどうか、叩きまくって試している。この世界に完璧なものなどない。それはそう、私はまだ完璧を見たことがない。だけど、この世界にないものは全て、〝まだ〟この世界にはないものだ。明日、それは現れるかもしれない。明日、私はそれを見るかもしれない。〝まだ〟だけどもう、これは〝もっと素晴らしい人生〟だ。

9/5

午前

「どんな人が好きなの?」って聞かれるの好きすぎるな。

午後

「なるほど。代替案も出さずに私の案を否定すると。あなたが気づくような不備には当然、私も気づいていますけど?その上で出した案ですけど?」ってつい、口から出てしまって。きちんと理解してから否定してくれ。理解がまだなら質問してくれ。だってそれは挨拶じゃん。挨拶してから殴ってくれよ。いきなり殴るなんてただの暴力じゃん。

深夜

一人のときは何とも思わないのに、恋人が出来ると「もっとたくさん恋人が欲しい」ってなるんですけど、これって愛が過剰生産されているってことでしょうか。

9/6

午前

心理検査を受けると集中力について言及される。〝爆発的な集中〟に入るには、普段から思考を乱雑にしておくのが良いと思います。トリガーのために。家中(思考)の電気をつけっぱなしにしておくこと。映画を流して、音楽を流して、騒がしくしておく。集中するために。家中を回って、一部屋ずつ電気を消す。映画を、音楽を止める。トリガーです。そうして明かりがついた唯一の部屋に入ったとき、爆発的な集中の中にいるはずです。

午後

「何の脈絡もなく突然〝ちょっと落語覚えたから披露するね〟とか言ってくる男が好きなんだよ、結局」と私。「ああ、自分みたいな人が好きなんだね」と友人。

9/7

午前

私には「他人を唆したい」という欲望があります。そして、これをなぜだか、他人は結構気に入ってくれます。分かっていて許します。他人が私を許します。分かっていないフリをしてくれます。私はそれを分かっています。堕落したい、それも分かっています。私が他人のトリガーになります。

午後

悪意について先生と話したときに思ったんですけど、私に悪意はないです。私は他人のために穴を掘ったりしない。他人を落とすために穴を掘るなんて、そんなのって、悪意じゃないですか。醜いです。私は穴を見つけた、向こうに他人が見える、まだ穴に気づいていないみたい。放っておいてもいつか落ちると静観はしない、危ないから気をつけろと注意もしない。私は「こっちに来て、助けて欲しい、急いで来て」と声をかける。急かして、すぐに走り出すように、穴に気づいてしまわないようにとにかく、急かす。悪意なんてない、興味がある。落ちるところを〝見てみたい〟あるのはただそれだけです。

9/8

午前

「いちばん良く出来たのは行列推理、論理的に考えます」と聞かされたとき「私が論理的?ピンと来ないな」と思ったけど、例えば「1+1=2」なら「2−1=1」を確認してから「1+1=2」を答えとする。まあそれが論理的かはともかく「どちらも1が2つ、2が1つ、綺麗」じゃないと私の答えにはなりません。でも「1が2つ、2が1つって、3じゃない?4もあるな?」と私が続きます。

午後

性欲で喋るのやめて下さい。

9/9

午前

8月のあいだ、ずっと「ドーナツの穴」について考えていて、一応「ドーナツの穴は常に存在しているが、条件(ドーナツ)によって見えたり、見えなかったりする。私はドーナツの穴を存在とする、だって死ぬほど認識している」というのが私の答えになりました。愛じゃん。

8/1~8/31

ドーナツを食べてもドーナツの穴は無くならない。見えなくなっているだけで常に存在している。ドーナツをかじると、欠けたところからドーナツの穴がこぼれ出す。それは人間が消えるまでずっと、そこら中に浮かんでいる。私はドーナツを手にするだけで、掴めないと「わかっていた」ものまで掴んだような気分に。少しのあいだ、そうやって閉じ込めて思い込んでそうやって、生きるしかなくて。一緒にドーナツの穴を集めよう?空で雲が作られるように、ここで一緒に、ドーナツの穴を作ろう?

人間がドーナツを作り、ドーナツは穴を作る。穴はドーナツを作らないが、人間の意識を作る。

午後

だからなに?

深夜

知らないの?〝答え〟はいつでも修正して良いんだってことを。人間は〝点検を続けなければならない〟ってことを、まさか知らない?答えは過酷なんだって、知らないの?

9/10

〝金髪、ピアス、タトゥー〟に弱い。知人が荷物に手を伸ばしたとき、腕と一緒に服の裾があがって「あれ、腰のところ」と私。「ああ、好きじゃない?」と知人。死ぬほど好きだ。私はタトゥーを見ると睡蓮を連想する。体に浮かんでいる、あなたに浮かんでいる。死ぬほど好きだ。

昨日ふと「自分はあまり苦労をせずに生きてきたのではないか?」と思った。人に問うてみると「いや今更」と。「確かに父親から愛されなかったことはつらいだろう。心まで〝病んでみたりして〟つらかっただろう。だけど、父親は君に何かを強要したか?君にとっての〝最悪〟は、父親から愛されないことではなく、自分以外の人間から〝生き方〟を強要されることではないか?両親が、友人が、恋人が、君の生活の面倒をみて、君の嫌がることは〝何一つさせずに〟来たのではないか?それは幸福ではないか?君の言う苦労とは一体なんだ?」と話は続いて。

9/11

午前

いつも運命の人を探しているんだけど、もしかして、私の運命の人って私・・・?

午後

通りで。私たちは同じ人なのに、こんなに惹かれ合うなんておかしいってそう、思っていましたよ。

他人にたいして「同じように話してくれたら」と思うんですけど、ちょっと贅沢ですかね。確かに私は具体的な話や〝話し方〟に興味はなくて〝ほら、こんな感じ、あんな感じ、この感じ〟で話しますけど、それを「何?」なんて、ちょっと冷たいのでは。「この家には四人家族が住んでいます。窓のある明るいキッチンに三つのバスルーム、広いリビングには暖炉があって、ダイニングの椅子の下に猫、庭には二匹の犬。子供部屋は二階に二部屋、壁紙は一部屋がピンク、もう一部屋はブルー」なんて、それこそ何?この家を見てよ、赤い屋根が森の中で絵画みたいだ。こういう絵を見たことがある、ほら、あの人の絵だよ。

深夜

「xxちゃんは完璧だよ。全てが完璧にぼくの理想だ。一緒にいると楽しくて、でも死ぬほど切なくて、xxちゃんと生きたいのに、xxちゃんのせいで死んでしまいたくなる。完璧だよ、ぼく以外の人と結婚してるってこと以外、本当に完璧なんだ」って言われたいので明日も生きます。よろしくな。

9/12

午前

〝愛情表現として〟他人の体に触れたい、という欲求がないので、〝愛情表現として〟他人から触れられると不思議な気分になる。性欲は単純だから受け入れやすく、愛情は複雑だから受け入れづらい。あまり私を愛さないで欲しい。あまり愛していないような雰囲気で私を、死ぬほど愛して欲しい。

午後

そんなこと考えもしなかった、あなたの返事はいつも私の理屈より素晴らしい。その知性に期待しても良いんだという安心感、もっと私と話して欲しい、あなたの返事はいつも私の想像を超える。そういう人に出会っても、出会ったけどさ、そういう人は、ここにいてくれないんだよね。ちょっと寄ってみただけ。そうだよね、私が相手じゃつまらないでしょう?わかるよ、だから与えられる方は嫌なんだよ。

深夜

「ーーは自分が守れそうな女を選んで守る」と聞いて「なにそれ、普通にダサいな」と思ったけど、私もそれじゃん。自分が与えられそうな者を選んで与える。それで気持ち良くなっているだけで、なにそれ、ダサいな。

9/13

午前

もしもし、今って大丈夫?この後ちょっと会えないかなって。本当?よかった、今って宇宙のどこ?

午後

「可愛がっていたペットが亡くなって落ち込んでいる友人になんて声をかける?」という問いに「〝次は何を飼う?〟かな」と答えてとんでもない空気になったんだけど。私はただ〝楽しい方へどうぞ〟と言いたかっただけなんだけど。

9/14

午前

友人「確かに君は寛容かも、普通だったら怒るよねって場面でも怒らないし。ほとんどのことが〝気にならない〟みたい。嫌なことが明確に決まっていて、その数が少ない。でもその分、そこの沸点が異常に低い」

私「そうだよ、私は大抵のことは〝へえ〟って思う。でも嫌なことは〝影が落ちた〟だけで切れる。まだ触れていない、踏んでもいない、ただ影が落ちただけで〝そんなところに立つなよ、この無能が〟って切れるよ」

午後

色々なことが嫌になったので、今後はヒポの赤ちゃんとして生きることにします。よろしくな。

9/15

「人間って昔からずっと同じことをしてるよね、人は変わってるはずなのに、大抵は同じようなことをしてしまう」と友人。「それって面白いね、人間はテセウスの船だってこと?」と私。

テセウスの船はパラドックスの一つであり、テセウスパラドックスとも呼ばれる。ある物体において、それを構成するパーツが全て置き換えられたとき、過去のそれと現在のそれは「同じそれ」だと言えるのか否か、という問題(同一性の問題)をさす。

私は「パーツが全て置き換えられた〝それ〟はテセウスの船ではない」と答えるけど、私たちが全て置き換えられたとしても、人類は人類だ。するじゃん、矛盾するじゃん、一生こうしていたい。それに疲れたら他人とセックスをする。だから他人が大好き。正直なところ、答えが必要ない問題について考えること、セックス、この二つ以外に興味がない。

それはテセウスの船ではないし、テセウスの船でもある。私が船を見つめる時、そこには実際の船と、〝私が見つめる船〟の二つが同時に存在するからだ。〝実際の船〟はテセウスの船ではないが、私が見つめるその船は、テセウスの船でしかない。私が「パーツが全て置き換えられた〝それ〟はテセウスの船ではない」と答えたとしてもだ。

深夜

「俺、あたま悪いからさ」と男が笑ったとき、「ああ、そうか、そっちが上だわ。完全に主導権を持っていかれた。強かな人だな」と思いました。そういうの大好きです。「間抜けはおまえの方だよ」と優しく、甘やかされるのが大好きです。

9/16

午前

他人を否定する言葉はもちろん、口にした瞬間に自身にも向かうわけで、怖くて口には出来ないな。私には〝想像力がない〟でしたっけ?随分と勇敢な人だ。

午後

基本的には「試してみないと分からない(良いか悪いかは私が決める)」「話してみないと分からない(良いか悪いかは私が決める)」「別に対等である必要はないけど、お互いが対等でない時には、お互いを判断しないことにしよう(これは提案だよ)」という精神状態です。

9/17

午前

「他人に興味がない」と言われ続けてもう!!!!!他人に興味がある態度とは一体。私は自身の恋人にプライバシーを約束する。私が恋人にたいして行うのは、ただの他人行儀ではない。かなりリラックスした態度で行う他人行儀だ。その機微を感じて欲しい。

午後

え?私は運命を信じていたいタイプですけど?いつか「良い私があなた、悪いあなたが私、あなたは最も近い他人で、最も遠い自分だ」みたいな人がきっと現れるってまだ、信じていますけど?

9/19

午前

みんなインターネットでめちゃくちゃ友達(知り合い)作るじゃん。友達を作るためにインターネットしてるのに全然友達ができないんだけど。確かにちょっと「後から読み返すと自分の文章はまあまあ気持ち悪いな」とは思うけど、これまでに会った人からは「普通に話せるんですね!」と言われてきたよ。普通に話せるんだよ、私は。

午後

普通に話せるだけでは友達にはなれない。覚えた。ところで定期的に「友達が欲しい」発作が起こるんだけど。私は友達とプラネタリウムに行きたいんだけど。あとキスくらいはしたい。こういうところがダメなのでは?????

深夜

愛を全て巻き上げられたあとで「まだだよ。ジャンプだ、ジャンプしてみて」って言われたい。ぜっっっっったいに言われたい。

9/20

午前

あの、推しに短い前髪を作るのやめてもらっていいですか?推しは「短い前髪を作ることで魅力(少年性)が爆発するタイプ」ではありませんよ?おん?

午後

あの、話す気がないのに話しかけるのやめてもらっていいですか?

9/21

午前

クマのぬいぐるみの話。一つ一つのパーツを組み合わせて「一つのクマ 」になるわけだけど、組み上がったそれは確かに「クマ」だけど、パーツの一つ一つはどう?その腕はクマだと思う?その耳は?クマと呼ぶことが出来る?パズルはどう?完成すれば一枚の絵になるけど、ピースの一つ一つはどう?ピースの一つが何かを見せる?私は?私はどう?私を宇宙と呼ぶことが出来る?

午後

私は「名前が好き、絶対に呼びたい」くらいの理由で「なんか好きみたい、彼氏になる?」と口にします。私もそれくらいの理由で誘われたいんだけど。

9/22

午前

友人が「自分はENTPや」と教えてくれたんだけど、

ENTPは議論を好み、多様な意見を求めます。
INTPは演説を好み、質問を求めます。

だからいつも意見をくれる(してきやがる)のか。私は意見を求めていない。質問は認める。何の話をしても「いや、それはさ」でも、私が何の話をしても絶対に〝退屈そうな顔、仕草、返事〟をしない。これは本当に素晴らしいことだ。人の話を聞くとき、人の話を聞くだけではなく、〝あなたの話を聞いている〟とシグナルを送ることができる人。好きだ、結婚しよう。

私はこの日記を通して、運命の人にシグナルを送っているわけですが、どうですか、今って宇宙のどこ?おそらくですけど、向こうも送ることに夢中になっていてお互い、受け取ることをすっかり忘れている感じがしますね。

午後

考え方が違いすぎるというのは、何だか切ないことだなと思いました。ラットと人間の心拍みたい。一緒に生きることは出来るけど、一緒にいられる時間は短い。

約束について。約束が私たちに与える幸福の全ては「ずっと一緒にいようね、約束だよ」この瞬間にある。ここ以外にはない。未来を約束することで私は、現在のあなたを幸せにする。来週じゃない、今日のあなたに最高の瞬間を約束する。未来のあなたを幸せにするのも私かもしれない、未来の私もそう望んでくれたらいいよね。

深夜

確信しているんですけど「可能性」これは完全に麻薬だ。感じると死ぬほど興奮する。

9/23

午前

ぼくは拍手を送りたい 計算ちがいの雨に

この歌詞。だいすき、拍手を送りたい。

午後

「推し推し言うわりに積まないのなんで?」と友人。「いやだってさ、推しって結局〝他の女の男〟だからね?無料(コンテンツ)で楽しみたいよね」と私。

眠るときに自分を入れておける入れ物について。私「自分を入れて眠れる入れ物っていうか、欲しい形があるんだと思う。普段は火とか水とか風とか、まあそういう感じで形なく生きてるんだけど、家に帰って眠るとき、例えば星型の入れ物に自分を入れておくんだよ。誰にも見られないし、誰にも知られないけど、なんか好きなんだよなあ、みたいな。そういう入れ物。そうするとさ、昼間はゆらゆらしていても〝でも自分は星なんだ〟ってそう思えるでしょ?」

深夜

結局のところ愛は「それぞれの持論」でしかないのに、私はなぜ、他人のそれを聞きたがるのか。いや、持論でしかないから聞きたいのか。

9/24

午前

優しい人「かわいい、いつもきちんと言うことを聞けて良い子ね、私の言うことを聞いてくれてとても嬉しい。今日はお出かけなの?昨日まで雨だったのに、こんなに晴れて。いつも良い子にしているせいかな?ふふ、本当に良い子。ねえ、おすわりって出来る?前に教えてあげたんだけど、覚えているかな?うん、おすわりしてくれたら嬉しいな。出来る?」

私には理解することが出来ない。おすわりをさせたい時はこう言えばいい「おすわり」おすわりは単なる命令で、そして私の命令は絶対だ。

午後

両親や先生が指摘した通り、私には良心の欠落がある。「他人を傷つけてはいけない」が感じづらい。私は他人に暴力を振るうことはないし、口汚く罵ることも(まあ)ない。ないけど、自身の欲望や利益のために嘘をつくし、嘘というより〝心にもないことを言う〟という感じか。都合が悪くなれば自身を隠す。気が向いたら現れる。一方的に欲しいものを要求するだけの人間関係であって、そこに信頼はない。そもそも信頼に興味がない。他人を傷つけてはいけない、それに何の意味が?他人が傷つくのは他人の落ち度であって、私には関係がないことです。

「どうして私と同じことがあなたに許されていると思うの?」と問われたときの恋人の顔、最高に可愛くて、死ぬまで忘れないと思います。

私「揺るぎない信念を持つこと、そしてその信念を民のためにならば捨ててしまえること。迷う者を民は信じはしない、自分たちを愛さない者を民は愛しはしない。矛盾していい、弱さが見えるから心が動く。なにより、それは自分たちのために生まれた弱さだ。民はきっと支えるよ」友人「何になろうとしてるの?」

夜中

ねえ、いちばん好きなくるりの曲が一緒だったら結婚しよう?いい?せーの!ロックンロール!ええ?そっち?あはは、そっちと最後まで迷った。Superstarいいよね、わかる。じゃあさ、死ぬまで一緒にいよう?

9/25

午前

友人(感情豊か)が「思考はいい、御託はいい、感情を見せて!」と思うことがあると聞いて、私は「こっちは生まれたときから服を着てるの、羞恥心があるの、いきなり裸にしようとしないで!」と思いました。でもエロくしてくれたら脱ぎます。いきなり服を掴んで引っ張るのはやめてください。危険を感じてその手を叩くかもしれません。私の胸元のボタンを指差して「一つ外してみてもいい?」と聞いてください。そうしてくれたらきっと、自分で脱ぎ出すはずです。

午後

「好き」より「欲しい」の方が〝好き〟です。

9/26

午前

基本的には「私に選ばれたいと思って?」という精神です。傲慢です。しかしこれは当然「私をあなたの主に選んで欲しい」という願いでもあります。精神なんてそんなものです。

午後

私は「恋人と一緒にお風呂に入りたくない」過激派だ。そもそも私にとって入浴はトイレと同じ。一緒にお風呂に入ることで生まれるものなど〝素敵な記憶〟以外に何一つないと言っておきたい。

夜中

私は他人から誘惑されたことがないんですけど、ぜっっっっったいに誘惑されたいですね。

9/27

午前

恋人「なんで現地集合なの?デートだよね?駅で待ち合わせじゃダメなの?新宿通ってきたよね?そうだよね?ぼくもだよ?駅で良くない?寂しいんだけど」

私「移動はデートじゃない・・・恋人と移動するのなんか恥ずかしい」

恋人「え?ええ?どういうこと?」

午後

友人へ。灯台のことを深く理解しているのは、灯台ではなく、灯台を作った人間であるということを忘れないで欲しい。「自分が分からない」とあなたは言ったが、分からないのなら作ればいい。あなたを作るあなたも、あなたが作るあなたも、あなたであるということ。そしてあなたがあなたを作り終えたとき、完成したあなたが、隣にいるあなたを祝福し、きっと証明する。ずっとそこにあなたはいた、私たちは一つじゃないか、と。

私のことは「可憐な瞳にバラッド流して夢から覚めないキミをみたい」みたいな感じで愛してくれ。よろしくな。

9/28

午前

私「もちろん私は〝1人〟を助けるよ。私は特別な1を作りたい。普通に考えれば、どう考えても?それが倫理的な葛藤を抱えているとしても、ほとんどは〝正しいこと〟として5人を助けるじゃん?その行動はまず、社会から批判されることなく、肯定されるじゃん?〝大抵はそう予測する〟よね?私が助けた1も心のどこかでそう思うはずだよ。だから〝自分が犠牲になっていてもおかしくなかったのに〟ってきっと思う。別に思わなくてもいいけどね。私が1を選んだ時点で、それはもう特別な1だから。上手くいけばさ、助けた1の神様になれる。5人の神様?なれないよ。だって心のどこかで〝まあそうだよね、1が死んだのは仕方がないことだ〟って思うに決まってるよ」

友人「これは(この問題は)そういうことを聞いてるんじゃないんだけど?」

ロッコ問題。あるいはトロリー問題とは、「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」という形で功利主義と義務論の対立を扱った倫理学上の問題・課題。

どうして聞かれたことに答えないといけないの?私は話したいことを答えにする。でも、あなたは、私が聞いたことに絶対に答えて。

午後

手をデロデロにしながらアイスクリームを食べていると、一緒にいた女の子が何も言わずに汚れたところを拭いてくれた。私は「親が子にするようなこと」をされると好きになってしまう。馬鹿馬鹿しい。結局こんなものが欲しいのだと思い知らされて死ぬほど、みっともない。

ああ、だから私は「他人とのセックスに抵抗感はないのに、抱きしめられることには抵抗感がある」のか。セックスは(ほとんどの場合)親としない。社会学者も〝自分に拒否されているものを拒否する〟と話していた。私は自分に拒否されている愛を、得られなくても平然としていられるよう予め、拒否しているのか。死ぬほどみっともないな。

〝最悪の俺に、とびっきりの天使がやってきた〟

夜中

天使へ。愛を持って来て。

9/29

午前

基本的には説明を求める。私は自分のことをわりと感情的な人間だと思っている。良くないことが起きたとき、最初は「説明して?」「〝でもでもだって〟はやめて、説明する努力をして?」徐々に「まだ謝るな、謝罪を説明の代わりにするな、こちらは謝ることを許していない、説明しろ、自分で理解していないことは改善できない、理解していることを私に示せ」「考えろ、言葉にしろ」最後に限界がくると「喋るな(馬鹿なんだから)私に話しかけるな(馬鹿なんだから)あと一言でも口にしたら二度とおまえとは話さない(お願いだからここは退いてくれ、もう怒るのきつい)」となる。お願いだから「説明して?」に対応してくれ。

こうした感情的な場面で思わず口にして、酷く後悔した言葉がある。「あなたは間違っている」嫌な言葉です。口にした瞬間「ああ、私は間違えてしまった」と思いました。あなたは間違っているなんて偉そうに、他人の人格を指差して口にしていいわけがありません。

午後

私も好きな男と「だらだらセックスしてピザとってベッドでだらしなくピザ頬張りながら映画(セブン/デヴィッド・フィンチャー)みて〝ねえ、あなただったら最後どうする?撃つ?撃たずにいられると思う?〟みたいな話をしながらまたセックス」みたいな夜をやるまで絶対に死なないからな。

友人と「どうしたらもっと綺麗に」という話をして思ったんですけど、私は、綺麗やそれぞれの魅力というものは「その人がその人のやり方を見つけたとき」に溢れるものだと思います。外見、内面、問わず、あなたから〝隠しておけないほどの私〟が溢れたとき、他人はあなたを見つけてしまうのではないでしょうか。私が見つけます。まあ綺麗事だと言われたらそうかもしれないんですけど、そんなに悪くない答えだと思いますね。

9/30

午前

危ないから無理に外そうとしないで、私の好意には〝かえし〟がついてる。

午後

「なんでモテようとするの?ぼくがいるのに」って言われるの好きすぎるな。

夜中

推しの指、長くて綺麗。生まれてきてくれてありがとうな。